皆さまからお寄せいただいた和菓子作りへのご質問とその回答を公開しております。
今回のQAは「まんじゅうが上手く包めない」です。
Q. レシピ通りに焼きまんじゅうを作るのですが、どうしても生地が柔らかくなり、あんを上手く包むことができません。どうしてでしょうか?
このような経験、皆さまもありませんか?
教室でも時折、生地が柔らかくなって包あんに苦戦される方いらっしゃいます。
じつは、焼きまんじゅうだけでなく、蒸しまんじゅうでもよく起こります。なぜ、まんじゅうの生地は柔らかくなるのか?
主な理由は3つあります。
まんじゅう生地が柔らかくなる理由と解決法
手が温かい
手の温かい方は、ほぼ確実に生地が柔らかくなります。
和菓子作りは手を使うことが多く、手のひらの温度が大きな影響を与えるのです。
手の温かい方は、まんじゅう生地を触る前に、手を冷水で冷やしてみてください
そして、なるべく生地やあんに触れる時間を短くします。
例えば、あんを丸めるのは手早く行う、あるいは生地を手のひらで広げるのではなく、バットの手粉の上で広げるなど。
さらに、あん包みに不慣れだと、どうしても生地に触れる時間が長くなります。
何回か包む練習をすると、慣れてきます。
教室でも最初は上手くいかなかった方も、ご自宅でゴルフボールで練習したところ、2週間でほぼマスターされていました。練習すれば大丈夫です。
部屋の湿度が高い
特に梅雨の時期の湿度は、まんじゅうの生地が柔らかくなりがちです。
湿度80%の中で作るのと、25%で作るのでは、生地の状態も全く異なります。
また温度が高いのも生地を柔らかくする理由の一つです。
出来るだけ、湿度の低い場所で作るのが良いです。
梅雨や夏はクーラーをつけ、湿度と温度を下げてから作ってみてください。
あんが柔らかい
あんが柔らかいと、まんじゅうは包みづらくなります。
特に冷凍していたあんを解凍すると、どうしても柔らかくなってしまいます。
あんを指で触り、あんが少しでもついてくる場合は柔らかいです。
その場合は、鍋や電子レンジで水分をやや飛ばしてください。
ぜひご参考にしていただけますと幸いです。
まんじゅうのレシピはこちらから
紅白まんじゅう
https://ukishimania.net/recipe-kohakumanju/
黒糖まんじゅう
https://ukishimania.net/kokutomanju-recipe/