あんこ作りについて、
よくいただくご相談のひとつが、
「最後の練り上げで、あんを焦がしてしまいました…」
というお悩みです。
特に、初めてあんを作ったときに
仕上げの段階で焦がしてしまい、
がっかりしてしまった、という声をよく聞きます。
実はこれ、
あん作りではとてもよくある失敗です。
私自身も、あん作りを始めた頃に、
同じ経験を何度かしました。
ここでは、
なぜあんが焦げやすいのか、
そして 焦がさずに仕上げるためのポイントをお伝えします。
なぜ、あんは焦げやすいのでしょうか?
あんは、
- 砂糖の量が多く
- 水分を飛ばしながら仕上げる
という性質があるため、
とても焦げやすい状態になります。

特に注意が必要なのは、
水分が少なくなってくる後半の工程です。
この段階では、
- 鍋底に熱が集中しやすい
- 少し目を離すと焦げやすい
という状態になります。
あんを焦がさないためのポイント
① 火加減を早めに調整する
あんを練り始めた直後は、
まだ水分が多いため、
やや強めの火でも問題ありません。
ですが、水分が減ってきたら、
- 中火 → 火加減を弱める
- 焦げそうだと感じる前に
「焦げやすくなる前に火を弱める」
これが一番のコツです。

② 鍋底全体をしっかり混ぜる
あんが焦げやすいのは、
- 鍋底の中心
- 鍋の縁の部分
です。
ヘラを鍋底までしっかり入れて、
底全体をなぞるように混ぜることを意識しましょう。
同じ場所だけを混ぜ続けず、
鍋全体をまんべんなく動かすのがポイントです。

③ 道具を工夫する
あん作りでは、
道具選びも焦げ防止に大きく関わります。
おすすめなのは、
ゴムベラとぼうず鍋です。
- ゴムベラ
→ しなりがあり、鍋底にぴったりフィットする
→ 混ぜ残しが少なくなる - ぼうず鍋(丸底の鍋)
→ ヘラが鍋全体に届きやすい
→ 熱が一点に集中しにくく、焦げ付きにくい

もし焦がしてしまったら
焦がしてしまったときの
あの残念な気持ち、とてもよく分かります。
ですが、
次からは防げる失敗でもあります。
火加減・混ぜ方・道具を少し意識するだけで、
あん作りはぐっと楽になります。
まとめ
- あんは砂糖が多く、後半ほど焦げやすい
- 水分が減る前に、火を弱める
- 鍋底全体を意識して混ぜる
- 道具を工夫すると失敗しにくい
あん作りは、
少しの工夫で、ぐっと安心して進められるようになります。
ぜひ、次のあん作りに役立ててみてくださいね。
💡 ワンポイント
焦げそうだと感じたら、
火を止めてから混ぜても大丈夫です。

