先日(2021年7月31日)、初めての和菓子ポップアップストア「大納言つぶあん de あんこラボ」を開きました。
猛暑の中、お越しくださいました方、本当にありがとうございました。
結局のところ、集客はさっぱりな結果に。しかし、学ぶことがたくさんあり、とてもいい経験となりました。
今回はポップアップストアを開いた感想や気付いた課題をシェアさせていただきます。これからポップアップストアを開きたい方に、ご参考になれば幸いです。
ポップアップストアとは?
ポップアップストアとは、常設ではない、一時的に開くお店のこと。
馴染み深いのは、百貨店の催事でしょうか。
店舗を持っていない方は、まずはポップアップストアから始め、何回かトライアルして、実店舗を持つ方も多くいらっしゃいます。
ポップアップストアで菓子を販売するには?
菓子の販売自体はほぼどこでも出来ますが、製造は必ず保健所の許可済み(菓子製造営業許可)の場所で行わねばなりません。
あんこラボの教室は製造許可を取得していないため、菓子製造営業許可の場所を探しました。
また、製造者は「食品衛生管理者」の資格が必要となります。これはレンタルキッチンの利用申し込み時にも必要なので、もし持っていない場合は早めに取得しておくことをおすすめします。
各地で、食品衛生責任者養成講習会が開かれていますので、参加すれば取得可能です。
どのように菓子製造営業許可の場所を探したのか?
ネットで検索しました。
都内にはいくつかあり、その中で見つけたのが豊島区・南長崎の「コマワリキッチン」です。
最寄り駅は都営大江戸線の落合南長崎駅。駅から徒歩10分ほどのところにあります。
こちらは、申し込む前に事前見学が可能で、自宅からさほど遠くなかったので、利用の決め手になりました。
また見学したところ、厨房が広く使いやすくて、設備も充実。調理道具も一通り揃い、菓子製造向きのキッチンでした。
自宅から遠くないというのも重要なポイント。荷物(材料や器具など)はなんだかんだ多くなるため、遠いと運ぶのが大変です。
また、近くにスーパーなどがある場所を選ぶと、現地で材料を調達できるので、便利です。
どんなお菓子を販売したのか?
今回は、大納言小豆を使ったつぶあんがテーマ。そのつぶあんに合うお菓子を4種類販売しました。
① 大納言つぶあんのミニ白玉ぜんざい
大納言のつぶあんに白玉団子をのせた、ミニサイズのぜんざいです
②あんみつセット(ミニ白玉ぜんざい+フルーツ添え寒天)
夏向きのあんみつで、フルーツを盛りだくさんに、寒天をゼリー状にして、つぶあんと白玉を別添えにしました。蜜は素焚糖のシロップを用意しました。
③どらやき
大納言つぶあんを、素焚糖を使った素朴な甘さのどらやき生地で挟みました
④アイス最中
バニラアイスに大納言つぶあんを入れた最中です
なお、テイクアウトのお菓子には食品表示ラベル(商品名、原材料、消費期限、保存方法、製造者名など)を貼りました。
表記は、レンタルキッチンの方から表示例をいただき、それを参考に作成しました。
お菓子の仕込みはどう行ったのか?
販売するお菓子は、全てレンタルキッチンで製造しなければなりません。そのため、前日もキッチンをレンタルし、仕込みました。
初めてのポップアップの場合、仕込み量をどれくらいにすればよいのか、分からないですよね。
今回は1種類あたり20個前後作りました。これは仕込みがほぼ半日と限られており、仕込める量もおのずと決まってくるので、自分で作れる量を計算して、個数を出しました。
仕込みをして分かったこと、それは「初めて使う厨房は難しい」。
使い慣れていないと、勝手がよく分からないですよね。さらにコンロは業務用。火力調整に一苦労しました。(火力が強すぎて、トロ火が出来ずに苦労しました)。
だから、作り慣れていないものは作らない方がいいなと思いました。慣れていないと失敗しやいから。
作り慣れているものなら、1時間くらいで厨房も使い慣れますので、いつも通りに作ることが出来ます。
じつは今回、一番苦戦したのがどらやき生地の焼き。銅製フライパンを持ち込んだため、火力調整が難しく、最初は焦げてばかり。どらやきは、ホットプレートで焼く方がいいですね。
集客はどう行ったのか?
あんこラボのホームページ、メールマガジン、インスタのみで告知しました。
当然ながら、集客としては不十分。結果、ご来店者数は10本指で数えられるほどでした。
コロナ禍もあり、積極的な告知をしなかったこともありますが、
ポップアップストアは、開催1回だけでは定着せず、何回も開催しなければ浸透しないなあと思いました。
また、ポップアップストアの内容も都度改善していかねば。
集客については、改善の余地あり過ぎでした。
お菓子の仕込み以外に必要な準備は?
・小銭の準備
現金販売する場合は、小銭が必要。事前に銀行で両替してきました
・備品の購入
お菓子の容器、紙袋、保冷剤などを買いそろえました。
以上、ポップアップストアの感想と課題のまとめでした。
今回は初の試み。1回と言わず、何回もトライしていかないと、ポップアップストアも成功しませんね。
とにかく挑戦あるのみ。これからも、ポップアップストアを企画していこうと思います。お店を始めたい方は、ぜひすぐにでもトライすることをおすすめします。
なお、8月はポップアップカフェを企画しています。詳細は【お知らせ】ポップアップカフェ <8/13-14・板橋区大山>をご覧ください。コロナ禍ではありますが、ぜひお越しくださいませ。