「和菓子に関わる仕事をしたい!」と、思われたことはありませんか?
和菓子を仕事にするには、製菓学校に行く、あるいは和菓子屋に勤めるだけではありません。
これから和菓子を仕事にしたい方へ、ぜひ参考にしていただきたくて、世界で、日本で、和菓子のお仕事をされている方をシリーズでご紹介します。
皆さま、練り切り(ねりきり)お好きですか?
練り切りは、日本の自然や四季を形や色で表現した生菓子。春は桜、秋は紅葉など。「形を壊すのがもったいない・・・」と時に食べることを躊躇するほど。
今回は、季節の美しい練り切り作りを教えている、HALE(ハレ)さんをご紹介します。HALEさんと初めてお会いしたのが、今年の7月。あんこラボにお越しいただきました。
お伺いすると、幼いころから大の練り切り好きだそうで。その「好き」な気持ちと、あることがきっかけで、教室を始めたそうです。
HALEさんの練り切り教室のこと、教えてください!
神戸で、練り切りアートの教室を月ごとに開催しています。1回のレッスンで作る練り切りは4種類。練り切りのデザインは、四季で変更しています。
加えて、練り切りアート講師認定講座(JSA日本サロネーゼ協会主催)も行っています。またご要望があれば、練り切りの餡から作る基礎レッスンなども行っています。
※練り切りアート講師認定講座の詳細は、下記リンク をご覧ください。
http://salone-ze.com/?page_id=6842
HALEさんの練り切り好きは子供の頃からだとか・・・
そもそも、練切りに興味があったのは子供の頃からです。母が以前に茶道をしていたこともあり、和菓子屋さんの前を通るたびに「練り切りって綺麗ね、素敵ね」と言っていました。
私は、大のあんこ好きだったこともあり、いつもその綺麗な和菓子の中から1つだけ選ばせてもらえたのです。(三姉妹の中で、一番のあんこ好きでした)
その時のワクワク感は今でも忘れられません。「今日はこれにしようか、今度はこれにしようかなと」。幼い頃は、和菓子が季節ごとに変化するなど知らないので「前に欲しかったものがないー」なんてショックを受けることもありましたが。。。
HALEさんが、練り切り作りを始めたきっかけは?
じつは、私の次女に強い卵と乳製品のアレルギーがあり、お菓子を選ぶのも一苦労でした。
洋菓子は卵・乳製品使用で、食べられないものが多くあります。しかし和菓子は、一部を除き、卵・乳製品不使用のものも多く、娘には「こんなにたくさんのお菓子から、好きなものを選べるのよ」と言ってあげられることに、気が付きました。
それからです。和菓子を学びたい気持ちが強くなったのは。特に誕生日、クリスマス、ハロウィンなどイベント時に、かわいい和菓子を娘に作ってあげたい!と。
そんな時、自分が練り切りが好きなことを思い出し、友人から練り切りに特化した教室のコースができるよ!と言われて、すぐに受講したのです。
なるほど!では教室を始めたきっかけも教えてください!
そもそも教室を始めたのは、アレルギーのある子にも美味しいもの、綺麗なお菓子、食べられるものがいっぱいあるよ、と伝えたかったからです。
でも、実際に始めてみると、そんなの関係ないのかな、と。アレルギーに関係なく、皆さんに楽しんでもらえるものなんだ、と感じました。初めて体験することは、大人も子供も同じ顔ですね。「楽しいのかな?」と心配になるくらい、真剣な顔です。
ただし、教室では卵、乳製品、小麦を使いません。黄身あんも作りたくなるのですが、とりあえずやめています。
練り切り作りはどこで学ばれたのですか?
JSA 日本サロネーゼ協会の練り切りアート®︎認定講座で学びました。その後は、各地の和菓子教室へ行きました。
最初は火取りや、求肥作りに苦戦しました。でもある先生にそんな状態を脱却するヒントを頂いたのです。それからはひたすら自主練でした。
作ってみたい練り切りを見つけては、想像しながら作る日々。
どうしても分からない時は、作者の方に直接失礼ながら問い合わせ、たくさんの方にお道具のことや作り方を、教えていただきました。そして少しずつ自分が思うような練り切りを作れるようになったのです。
何と言っても、自主練が一番伸びますね。
HALEさんの教室の参加者は、どんな方が多いですか?
ママ達が多くなるかと思いきや、若い方も多いです。
神戸には練り切り教室が少ないので、皆さんに喜ばれています。また練り切りは1つ1つ完結するのが早いので、満足感を得られやすいようです。
また練り切りのデザインも伝統的過ぎず、子供っぽくないところが好きだ、と言っていただいております。ま、そこに行き着くまでには大変な苦労があるのですが…(笑)
練り切り作りに参加されて「練り切りハマりました!」と、その後講師コースを選ばれる方もたくさんいらっしゃいます。今のところ卒業生は10名ほどになりました。
今後は、卒業生の方々を支え、自分自身も知識や経験値を増やしそれを伝えていこうと思っています。そのため、練り切りに限らず興味を持てば、いろいろなところへ出かけ、学んでいます。
HALEさん、これからの教室の目標や夢を教えてください。
日本人ですら、練り切りの素晴らしさを知らない方が多いので、練り切りを親しみやすい形から広めていきたいと思います。
特に女性にたくさん知ってもらって、お友達やお子さん、ご家族で楽しんで頂けたらいいなと思っています。
色を変えるだけで全然違うものになるって、洋菓子とはまた違う魅力と手軽さがあるように思います。家庭でも十分作れるものですよね。
そして、和の文化の素晴らしさ、四季の素晴らしさも発信していけたらと思っています。
HALEさん、どうもありがとうございました。
練り切り作りに役立つことなら、何でも吸収したい!と、積極的に学ばれているHALEさん。練り切り作りで分からないことがあれば、職人や作家の方に直接聞かれるそうです。なかなか出来ない事ですよね。その行動力、私も見倣います。
神戸 練り切り(和菓子)・アイシングクッキー教室 HALE(ハレ)
レッスンの詳細他は、下記リンクよりご覧ください。
https://ameblo.jp/hale336/