先日、所用で仙台に行った際に、仙台の和菓子屋さんを3軒巡ってきました。
仙台は仙台藩・伊達家の城下町。金沢や名古屋と同様に昔からお茶文化が盛んだった為、仙台はいい和菓子屋さんが沢山あります。しかも東北はもち文化。美味しいもち菓子もあるのです。
東京から新幹線でわずか1時間半。仙台の和菓子屋さんを巡っても、半日で帰って来られます。
ぜひお時間があったら、仙台の和菓子屋さんを巡ってみてください
1. 仙台駄菓子の石橋屋さんへ(閉店)
仙台駅から地下鉄で3駅目の河原町駅で下車。駅から徒歩3分ほどのところにあります。
昔から駄菓子作りも盛んな仙台。今も市内には、駄菓子を作る和菓子屋さんがいくつもあります。
そもそも駄菓子の歴史は江戸時代から。白砂糖を使う「上菓子」に対して、黒糖や麦、粟、きび、糒(米)、豆、水あめなどを材料にした菓子を「駄菓子」と呼んだそうです。
石橋屋さんは明治18年創業。お店の建物は写真の通り、木造で風情を感じさせます。お店のご主人に伺ったところ、明治の創業当時のものだそう。店内のしつらいや小物も当時のまま。またそれがとってもいい雰囲気を醸し出していました。
店内のショーケースにはいくつもの種類の駄菓子が並びます。どれを選ぶか迷いますが、詰め合わせセットがあったのでそちらを購入。
さらに宮城と言えば「塩釜」。落雁にほんのり紫蘇と塩味が効いたとても美味しい干菓子。塩釜もいただきました。
お店での滞在時間は10分程でしたが、石橋屋さんの歴史ある雰囲気に感動。駄菓子も美味しかったです。お店の素晴らしい佇まいを残しながら、営業を続けていらっしゃることに感謝の念を感じました。またぜひ伺いたいです。
2. 売茶翁(ばいさおう)さんへ
ちなみに売茶翁は「茶を売り歩く、翁」のこと。昔々、黄檗宗の僧侶「高遊外」が煎茶を売り歩き、売茶翁とニックネームがつきました。それから京の市中に煎茶が広まったそうです。
美しい生菓子で有名な売茶翁さんを訪ねました。地下鉄の勾当台公園駅から徒歩10分。大通りに面して入口があり、敷石を歩いた先にお店があります。大通りの喧騒とは別世界のような雰囲気の建物です。地下鉄の勾当台公園駅から徒歩10分。大通りに面して入口があり、敷石を歩いた先にお店があります。大通りの喧騒とは別世界のような雰囲気の建物です。
お菓子はお茶菓子が中心で、季節の生菓子や煎餅などの干菓子、そして人気のどら焼きなどもあります。
売茶翁さんでは、葛外郎生地の「のんこう」と大きなどらやきを購入しました。
のんこうは、真っ黒な色に目を奪われます。中はまっ白な餅、外の黒はごま味です。味も食感もこれまで食べたことがなく、とても美味しかったのですが、異次元のお菓子という印象。おそらく、のんこうのようなお菓子に他では出会えないと思います。
どらやきはふんわり生地で美味しかったです
3. 村上屋餅店さんへ
仙台に行ったら村上屋餅店さんの訪問は必須です。
茶翁さんから徒歩30分ほど。仙台駅からは徒歩10分ほどのところにあります。
店内はイートイン可。3色餅をいただきました。ずんだ・くるみ・ごまの3種類。見事な黒・緑・クリームの3色です!どれも絶品の美味しさでした
スプーンで最後の最後までしっかりと味合わせていただきました。もちは腰があって、さすが米どころ宮城!美味しくいただきました。
私が食べている間にも、テイクアウトのお客様がひっきりなしに訪れていました。人気の餅屋さんです。
以上、仙台和菓子の駆け足巡りをご紹介しました。
東北もまもなく稲刈りの季節。稲穂も色づいていました。