【和菓子巡り】仙台の和菓子屋さんを巡りました

9月半ばというのに、今年は暑い日が続きますね。皆さま、ご体調にお変わりないですか?

先日、所用で仙台に行った際に、仙台の和菓子屋さんを3軒巡ってきました。

仙台は仙台藩・伊達家の城下町。金沢や名古屋と同様に昔からお茶文化が盛んなのです。

そう、仙台にはいい和菓子屋さんがあります。しかも東北はもち文化。美味しいもち菓子もあるのです。

仙台は東京から新幹線でわずか1時間半。仙台の和菓子屋さんを巡っても、半日で帰って来られます。近い!

ぜひお時間があったら、仙台の和菓子屋さんを巡ってみてください


1軒目:仙台駄菓子の石橋屋さんへ

仙台駅から地下鉄で3駅目の河原町駅で下車。駅から徒歩3分ほどのところにあります。

昔から駄菓子作りも盛んな仙台。今も市内には、駄菓子を作る和菓子屋さんがいくつもあります。

そもそも駄菓子の歴史は江戸時代から。白砂糖を使う「上菓子」に対して、黒糖や麦、粟、きび、糒(米)、豆、水あめなどを材料にした菓子を「駄菓子」と呼んだそうです。

石橋屋さんは明治18年創業。お店の建物は写真の通り、木造で風情を感じさせます。お店のご主人に伺ったところ、明治の創業当時のものだそう。店内のしつらいや小物も当時のまま。またそれがとってもいい雰囲気を醸し出していました。

店内のショーケースにはいくつもの種類の駄菓子が並びます。どれを選ぶか迷いますが、詰め合わせセットがあったのでそちらを購入。

さらに宮城と言えば「塩釜」。落雁にほんのり紫蘇と塩味が効いたとても美味しい干菓子。塩釜もいただきました。

お店での滞在時間は10分程でしたが、石橋屋さんの歴史ある雰囲気に感動。駄菓子も美味しかったです。お店の素晴らしい佇まいを残しながら、営業を続けていらっしゃることに感謝の念を感じました。またぜひ伺いたいです。

駄菓子詰め合わせ(上から輪南京と梅子、右下はマコロン、ぶどうにぎり、左下は青葉しぐれと石衣)

2軒目:売茶翁(ばいさおう)さんへ

ちなみに売茶翁は「茶を売り歩く、翁」のこと。昔々、黄檗宗の僧侶「高遊外」が煎茶を売り歩き、売茶翁とニックネームがつきました。それから京の市中に煎茶が広まったそうです。

美しい生菓子で有名な売茶翁さんを訪ねました。

地下鉄の勾当台公園駅から徒歩10分。大通りに面して入口があり、敷石を歩いた先にお店があります。大通りの喧騒とは別世界のような雰囲気の建物です。

お菓子はお茶菓子が中心で、季節の生菓子や煎餅などの干菓子、そして人気のどら焼きなどもあります。

売茶翁さんでは、葛外郎生地の「のんこう」と大きなどらやきを購入しました。

のんこうは、真っ黒な色に目を奪われます。中はまっ白な餅、外の黒はごま味です。味も食感もこれまで食べたことがなく、とても美味しかったのですが、異次元のお菓子という印象。おそらく、のんこうのようなお菓子に他では出会えないと思います。

どらやきはふんわり生地で美味しかったです


3軒目:村上屋餅店さんへ

仙台と言えば、ずんだ餅の本場。仙台に行ったら村上屋餅店さんの訪問は必須です。売茶翁さんから徒歩30分ほど。仙台駅からは徒歩10分ほどのところにあります。

店内イートイン可。3色餅をいただいて参りました。

3色はずんだ・くるみ・ごま。見てください!見事な黒・緑・クリームの3色を!!2口サイズの餅の上にかかった餡は、どれも絶品の美味しさです

ずんだはクリーミーで滑らか。くるみも勿論クリーミーで、またくるみの香りが抜群、ごまは上品な甘さ。添え付けのスプーンで最後の最後までしっかりと味合わせていただきました。もちも腰があって歯ごたえ良し。さすが米どころ宮城ですね。美味しくいただきました。

私が黙々と3色餅を食べている間にも、テイクアウトのお客様がひっきりなしに訪れていました。人気の餅屋さんです。

仙台に行ったらぜひ、村上屋餅店さんの絶品もち菓子を味わってみてください!


以上、仙台和菓子の駆け足巡りをご紹介しました。

東北もまもなく稲刈りの季節。稲穂も色づいていました。

近々、仙台の和菓子もレッスンに登場予定。どうぞお楽しみに!