【東京老舗の甘味巡り】都内の甘味の老舗を4軒めぐりました

2024年の年の瀬に都内の甘味処を4軒、皆さまと巡りました。お店はどこも「ここぞ東京の甘味!」な老舗です

上野からスタートし、浅草へ移動。浅草の次は亀戸へ。3時間半の甘味巡りとなりました

当日はお天気も良く、散策日和。どのお店も待つことも無く(午前中だったからか…)、甘味を堪能できました

1. 上野・みはしさん

1軒目は上野のみはしさんです。創業は昭和23年、あんみつ屋さんとして開業されました

東京のあんみつと言えば、みはしさん。店舗は上野をはじめ、都内にいくつかあります

みはしのあんみつファンは教室のお客様にも多く、寒天、あん、黒蜜、求肥、赤えんどう豆の素晴らしいバランスは、他店では味わえない唯一無二のおいしさです

みはしのあんみつを未体験の方は、ぜひ来年こそ一度は訪ねてみてください!

みはしのあんみつ

2. 浅草・梅園さん

続いて浅草へ移動し、老舗の梅園さんへ。仲見世のすぐ横にあります

梅園さんの創業は1854年。浅草寺の別院「梅園院」に開いた茶店が始まりだそうで、お寺の名前が店名の由来なのですね

梅園と言えば、冬の定番「粟ぜんざい」。粒々のきびもちにこしあんをかけたもので、あの甘さが何とも美味しいですよね。ご参加の皆さま、粟ぜんざいを注文される方、抹茶セットを注文される方、など。私はお雑煮をいただきました。うずら卵入りの美味しいお出汁の雑煮でした

甘味処には、季節に美味しい甘味があるのが嬉しいですね

梅園雑煮です

3. 浅草・舟和さん

3軒目は同じく浅草の舟和さんへ、本店は新仲見世にあります。芋ようかんやあんこ玉が有名な舟和さんですが、みつ豆の発祥店でもあります

創業は明治35年。最初の店名は「羊羹司舟和」で、芋ようかん、あんこ玉、練ようかんなどを販売されていたそうです。翌年にみつ豆を提供するみつ豆ホールを開店。以来、浅草の地で多くの方に和菓子・甘味を提供されています

本店の2・3階が喫茶スペースで、店内の内装はレトロ調。落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと甘味が味わえます。メニューは銘菓の芋ようかんやあんこ玉や、みつ豆、あんみつ、ぜんざいなどなど。私は田舎汁粉(つぶ入りの汁粉)をいただきました

田舎汁粉です

4. 亀戸・船橋屋さん

最後は船橋屋さんへ。浅草からはバスで20分ほど。ちなみに電車の最寄り駅は錦糸町または亀戸駅です

船橋屋さんと言えば「くず餅」ですね

船橋屋さんの創業は1805年。初代が千葉・船橋出身で、千葉で取れた良質な小麦を使い、亀戸天神横でくず餅を売り始めたのが最初だそうです。江戸時代から多くの人が味わってきた、東京の銘菓です

くず餅は小麦のでんぷんを乳酸発酵させたもの(葛粉の葛餅とは全く別ものです)。なんと発酵期間は450日!おおよそ15か月の時間をかけて作られているのですね

船橋屋さんの店内ではくず餅をはじめ、くず餅入りのあんみつや豆かんなどの甘味がいただけます。私は最中アイスをいただきました。黒蜜アイスは独特なねっとり感で美味しかったですね

以上、4軒の甘味巡りでした


甘味処には独特な雰囲気があって、それはカフェや喫茶店にはないもの。その雰囲気がどのようなものなのか?言葉で表現するのは難しいのですが、無性に行きたくなる、定期的に食べたくなる存在。身体が求めるんですよねー、甘味処を

しかも、甘味処はみんなでおしゃべりしながら食べるもよし、一人でゆっくり味わうもよし。甘味処がこれからも続くことを願い、これからも和菓子教室を続けていきたいと思った2024年末でした

今年もありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします

2025年2月のレッスンのご案内は、1月2日にアップいたします