【東京もち巡り】台湾と韓国の餅を求めて、四ツ谷~大久保へ

もちは日本だけでなく、アジア(東・東南)固有の食文化。

日本全国各地に様々な餅があるように、アジアの餅も千差万別。

各国各地の餅を求めてもち行脚。今回は、台湾と韓国の餅を求めて、都内のお店を訪ねました。

①台湾の餅を求めて一餅堂さんへ(四ツ谷)

店名に「餅」が入る一餅堂(いっぴんどう)。お店は四ツ谷駅から徒歩5分、鯛焼きわかばの目の前にあります。

台湾好きなオーナーさんが始められたそうで、名物は台湾朝食。台湾屋台で大人気の胡椒餅や、豆漿(トウジャン)、玉子サンドなどがいただけます。

中華の餅は米ではなく、小麦

中華圏で「餅」は、米の餅ではなく、小麦が原料。小麦に水を加え練って丸く延ばして焼き上げます。

9月中秋の名月に食べる「月餅」もそう。ちなみに油脂類(ラードやバター)を加えたものが酥(スウ)です。

いわゆる米系の餅は、糕(ガオ)と呼ばれ、旧正月に食べる年糕や蘿蔔糕(大根餅)など。主にうるち米の粉が使われています。

一餅堂さんでは花生餅(ピーナッツ餡入り)を購入。周りの生地は薄いパイ生地のようで、油脂類が少し入っているような感じがしました。

中のピーナッツ餡が美味しくて・・・塩気を感じながら、ピーナッツの甘さもある、甘塩っぱい美味しさでしたよ。

合わせて、南京酥(かぼちゃパイ饅頭)と豆漿をイートイン。豆漿は濃いめの豆乳スープ。心も体も温まりました。

台湾の餅やスイーツ、朝食を体験してみたい方は、一餅堂さんへ。

 

②韓国の餅を求めて、韓国広場へ(大久保)

続いて、韓国の餅を求めて大久保へ。JRの大久保(または新大久保)駅から徒歩7~8分ほどの韓国系食材スーパーの韓国広場を訪ねました。

韓国は非常によく餅を食べます。韓国の街中にも餅屋さんがあるそうで、行事の際には餅屋さんにもち作りを頼むとか。ちなみに韓国の餅はトクです。

韓国広場には、いろいろな韓国食材があり、店内の一角に餅コーナーが設置されていました。ちょうど店に到着した朝9時過ぎは、入荷前で商品棚は空っぽ。約20分ほど待つと、棚いっぱいに餅が並びました。

韓国の餅は、甘さ控えめで、うるち米粉系が多し

あまりにも餅の種類が多すぎて、どれを購入しようか悩みに悩み・・・韓国の餅の知識が不十分なので、とりあえず餅の詰め合わせを購入しました。



詰め合わせのパックには「モドム餅」との表記(モドムは詰め合わせのことだそう)

中には、豆餅や小豆餅、ミニ柏餅のような餅や、よもぎ餅など。豆餅や小豆餅はもち米系のもちもち食感ですが、ミニ柏餅やよもぎ餅はグミのような食感。うるち米系のもちでした。

韓国では、もち米だけでなく、うるち米もよく使われているそうです。そして甘さはとても控えめ。砂糖の量が少ない分、もちが固くなるのは早かったです。

そして一番驚いたのが、小豆餅。もちの周りに、小豆の粉がまぶされていました。日本では小豆をまぶし粉として使うのはまれ。粉として使うと、小豆の皮の感じや風味がそのまま残り、美味しくて、新しい発見でした。


真ん中が「小豆餅」。中はかぼちゃ餡。周りに小豆を細かくしたものがまぶされています


韓国広場は、職安通り沿いにあります


今回は台湾と韓国の餅を訪ねましたが、もっともっと知りたい餅のこと。

2022年は餅をたずねて三千里の「もち行脚」に出かけたいと思います。その様子はまたブログでご紹介しますね。