ういろうを食べよう

4月前半の和菓子作りはういろう(外郎)です。

ういろうと言えば、名古屋土産の定番。ですが、じつは日本全国に様々なういろうがあることをご存知でしたか?

名古屋にはじまり、三重・伊勢、東は小田原、西は徳島、山口、そしてもちろん京都にも美味しいういろうがあります。(京都は五建ういろ)

しかもそれぞれに特色があり、味・食感ともに同じようなものはありません。なぜこんなにもういろうは多種類なのでしょうか?

理由の一つは、ういろうの材料がシンプルなため、アレンジしやすいことにあると考えています。

ういろうの材料は、粉(主に米粉)と砂糖、水。これらを混ぜ合わせた生地を蒸して作ります。だから使う粉によって、まったく味や食感が変わってくるのですね。

最もオーソドックスなものは、上新粉と白玉粉。その他、もち粉や小麦粉、あるいは葛粉や浮き粉、わらびもち粉を使うところも。また粉の量や配合によっても味・食感が変わりますし、「固まらない」などの失敗もないので、じつに作るのが面白いお菓子です。そして美味しい。ういろうは、粉のでんぷんの美味しさを味わう、究極なシンプルさを楽しむお菓子だと分析しています、私。

にもかかわらず、「日本三大がっかり土産」の一つに挙げられるういろう。そのおいしさを知らないなんてモッタイナイですよー。みなさん、ういろう食べましょう。日本全国のういろうを食べ比べてみると、きっと好みの味が見つかるはず。

そこで本日は、全国各地のういろうをご紹介いたします。


◎名古屋のういろう:最も有名、これぞういろうの定番

ういろうと言えば「名古屋」、名古屋と言えば「ういろう」、というくらい定番中の定番。上新粉に小麦粉や白玉粉、砂糖、水を加えて蒸しあげて作られています。日本三大ういろうの一つ。ういろうメーカーと言えば、老舗の青柳総本家大須ういろ餅文総本店などがありますね。

ういろうをあまり食べない方も、まずは名古屋のういろうからいきましょう。

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画像引用元:青柳ホームページ


◎伊勢のういろう

三重県の伊勢にも有名なういろうがあります。伊勢と言えば、虎屋ういろ。虎屋ういろ=伊勢ういろうです。材料に小麦粉が使われており、やや固めの食感が特徴。栗入りや虎柄など個性的な商品も。虎屋のういろうは、ついつい名古屋と間違われるのですが、伊勢のお菓子です。

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画像引用元:虎屋ういろ


◎山口のういろう

独特な食感が特徴の山口のういろう。秘密は材料にわらび餅粉とあんが使われていること。モチモチとした食感に、ぷるんとした食感が加わります。日本三大ういろうの一つ。

ういろうはどちらかと言えば甘みの強い和菓子ですが、山口のういろうは、甘さ控えめ。私は夏にもいただきたいと思うういろうです。

ういろうの老舗としては、豆子郎が有名。しかし、豆子郎は県外での入手が難しいので、山口へお出かけの際にぜひ味わってください。

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画像引用元:豆子郎


◎徳島のういろう-阿波ういろう

徳島の名産品、和三盆とあんが入ったういろう(お店によっては和三盆入りでないところも)。粉も米粉(うるち米系ともち米系をブレンド)のみが使われています。日本三大ういろうの一つです。

普段、なかなか徳島ういろうを見かけないので、ぜひ見かけた際にはお召し上がりください。

徳島物産協会

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画像引用元:徳島物産協会


◎小田原のういろう

ういろうの元祖は小田原にあり。ういろうは元来、外郎家が作る薬のことを指していました。その薬とともにお茶菓子として出されたのがういろうの始まりだそうです。

だから今でも、ういろうさんでは、薬とともにお菓子のういろうが販売されています。

ういろう


ぜひ、いろいろなういろう、食べてみてくださいね。

ちなみに、ういろうは手作りも美味しいです。4月のういろうのレッスンでは、2種類作ります。あん包みタイプと、棹菓子タイプ。あん包みはピンク色に染めて、桜葉を散らし、白小豆のこしあんを包みます。流し菓子タイプは、抹茶のういろうを作ります。

夜クラス(4/7、4/14)は残席あります。ぜひ、ういろうの美味しさを体験してみたい方、お越しくださいませ!

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