皆さまからお寄せいただいた和菓子作りへのご質問とその回答を公開しております。
今回のQAは「大福が上手く包めない」です。
「白玉粉を使い、レンジで加熱して大福を作りました。生地が柔らかくダレてしまい、餡を上手く包むことができません。どうすればよいのでしょうか。」
大福は手軽に作れる反面、ちょっとしたことで上手くいかないこともある和菓子の一つです。
実際に試してみて分かった失敗の理由と解決策をまとめました。ぜひご参考に~
レシピの問題
水の量が多いかも
白玉粉に加える水分量が多いレシピをよく見かけます。ほぼ求肥に近い水分量のものも。水が多いほど、大福生地は柔らかくなり、包みにくくなります。水分量が多い場合は、加熱時間も長くしなければなりません。
おすすめの分量は白玉粉の1.2倍量です(白玉粉が60gなら、水は72g)
作り方の問題
水を計量する際、計量カップで計る
水を計量カップで計ると、正確な量を計ることが出来ず、水の多過ぎまたは少な過ぎが起こりがち。
計りにのせ、1g(ml)単位で正確に計量するのがおすすめです。
白玉粉、砂糖、水を同時に混ぜているかも
ボウルに白玉粉と砂糖、水を同時に入れ、混ぜることありませんか?白玉粉は溶けにくく、粒が残りやすいもの。ダマになり、仕上がりが滑らかになりません。
砂糖を入れる前に白玉粉と水を混ぜ、溶かしてください。
加熱時間が短いかも
電子レンジで加熱する場合、加熱時間が足りないことがよくあります。足りないと、生地が粉っぽく、またもちが柔らかくなりがち。
しっかりと火を通すには、白玉粉が生成りのような色になるまで加熱してください。ただし加熱しすぎると固くなるので、ご注意くださいね
手粉の片栗粉が足りないかも
大福を包む際の手粉、片栗粉が足りないことがあります。片栗粉が足りないと、もちが手につき、あんが包みにくくなります。
大福作りに慣れるまでは、片栗粉をなるべく多く用意しておくのがおすすめです
生地が熱い状態で、あんを包んでいるかも
大福が熱いうちは生地が柔らかく、あんをうまく包むことができません。また、生地が片栗粉を吸ってしまうため、ヒダが出来やすくなります。
粗熱が取れてから、あんを包んでみてください。ただし冷めてしまうと、伸びが無くなり、包みづらくなります
材料の問題
もち粉を使っている
もち粉で大福を作ると、白玉粉よりも柔らかくなります。
もち粉の場合は、しっかりとこねる、水分量をやや減らす必要があります。
白玉粉によるかも
白玉粉はメーカーによって、水の吸い方が異なります。水分をすいやすい白玉粉を使っているのかもしれません。
あんこラボでは、富澤商店の特上白玉粉を使っています。こちらの白玉粉は扱いやすく、とても美味しいですよ。
ご参考になると幸いです