和菓子の聖地、京都。
老舗の名店が立ち並び、四季折々の和菓子が楽しめるだけでなく、和菓子の歴史や文化に触れられる場所がたくさんあります。
今回は、京都に行ったらぜひ訪れてほしい和菓子ゆかりの地をご紹介!どこも京都中心部からアクセスしやすい場所ばかり。和菓子好きなら一度は訪れたいスポットを巡ってみませんか?
① 菓祖神社(かそじんじゃ)— 和菓子の神様にご挨拶
京都大学の近く、吉田山にある吉田神社の境内に、和菓子の神様を祀る「菓祖神社」があります。
この神社には、2人の和菓子の神様が祀られています。
田道間守命(たじまもりのみこと)
日本のお菓子の神様。
昔、垂仁(すいじん)天皇の命を受け、中国から橘(みかんの祖先)を10年かけて持ち帰った人物。当時、果実こそが最上級のお菓子とされていたため、田道間守が「お菓子の神様」となったのです。
林浄因命(りんじょういんのみこと)
まんじゅうの神様。
1300年代に中国から日本へ渡り、塩瀬総本家の祖となる饅頭を作った人物。彼が日本にまんじゅう文化を広めました。
境内には朱色の鳥居が立ち、背景の緑とのコントラストが美しい場所。並ぶ石柱には京都の老舗和菓子店の名前が刻まれており、和菓子の歴史の深さを感じられます。
また、4月と11月には春季・秋季大祭が開催され、京都の菓子職人たちが参拝する伝統行事も!2月の節分には、お菓子やお茶が振る舞われるそうです。


📍 アクセス
・バス停「京都大学正門前」から徒歩約10分
※神社は吉田山の中腹にあり、階段と山道を少し登りますが、勾配はそれほどきつくありません。

② 道喜門(どうきもん)— 京都御所に残る和菓子の歴史
京都御所の敷地内にひっそりと佇む「道喜門」


ここは、京都の老舗和菓子店川端道喜さんが、毎朝、御所にお餅(御朝物)を届ける際に使っていた専用の門です。
▶ 川端道喜の創業は1503年
御所にお菓子を納めていた期間は、正確には分かりませんが、東京遷都まで350年以上も続いていたとされています。
川端道喜さんといえば、粽(ちまき)やお正月の花びら餅(御菱葩)で有名ですね。お菓子は完全予約制のためなかなか手に入りませんが、道喜門ならいつでも訪れることができます!
京都御所は通年公開されており、紫宸殿や美しい庭園の散策も楽しめますよ。
📍 アクセス
・地下鉄烏丸線「丸太町駅」または「今出川駅」から徒歩約10分
③ 下鴨神社の御手洗社(みたらししゃ)— みたらし団子発祥の地
下鴨神社本殿の右側にある「井上社」。ここは別名「御手洗社(みたらししゃ)」とも呼ばれています。

実はここ、みたらし団子の発祥地!
神社の境内を流れる「みたらし川」や「みたらし池」では、土用の時期に清水が湧き、その水泡をかたどって団子を作ったのが、みたらし団子の始まりとされています。


「みたらし団子が京都生まれだったなんて!」と驚く人も多いはず。
神社のすぐ近くにある加茂みたらし茶屋さんでは、名物のみたらし団子を楽しめます。特徴は、1本の串に5つの団子が刺さっていること。
📍 アクセス
・バス停「下鴨神社前」「糺ノ森前」から徒歩すぐ
・京阪電車「出町柳駅」から徒歩約10分
④ 祇園— 赤い提灯に隠された和菓子の秘密
祇園と言えば、舞妓さんや花街の風情ある街並み。でも、実は和菓子との深い関係があるんです。
祇園の軒先に吊るされた赤い提灯。よく見ると、白い丸が並んだデザインになっていますよね?
実はこのマーク、串団子を表しているんです!

京都のもう一つの花街、上七軒(京都最古の花街)では、提灯に団子5つを2本並べたマークが描かれています。
これは、かつて豊臣秀吉が北野の大茶会で食べたみたらし団子を気に入り、茶屋に団子を商う権利を与えたことが由来とされています。
祇園のマークは上七軒のマークにあやかったものだとか。
祇園を歩く際は、ぜひ軒先の提灯にも注目してみてください。
📍 アクセス
・バス停「祇園」下車すぐ
・京阪電車「祇園四条駅」または阪急電車「河原町駅」から徒歩5〜10分
⑤ 饅頭屋町(まんじゅうやちょう)— 京都の地名に残る和菓子文化
烏丸三条にある「饅頭屋町」。
その名の通り、かつてこの場所には饅頭屋がありました。

菓祖神社に祀られている饅頭の神様・林浄因の子孫が、この地で饅頭屋を営んでいたことから、「饅頭屋町」という地名がついたそうです。
現在、町名の表示は見つかりませんでしたが、すぐ近くには「亀末廣」「大極殿本舗」といった老舗和菓子店が点在しています。
和菓子屋巡りの際に、ぜひ「饅頭屋町」にも立ち寄ってみてください!
📍 アクセス
・地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池駅」から徒歩すぐ
京都の街を歩けば、和菓子にまつわる歴史や文化がそこかしこに。ぜひ、今回ご紹介したスポットを巡って、京都の和菓子の魅力を存分に味わってみてください!