2020年上半期に出会った和菓子を振り返ってみました。
上半期はコロナ禍で、和菓子屋さんに行く機会も減り、食べた和菓子の数も例年よりはやや少なめ。
美味しい&印象に残った和菓子ベスト3をご紹介します。
第3位 :大極殿本舗の「まめまめ」
京都・大極殿本舗さんのそら豆のすはま「まめまめ」
すはまと言えば、形はそら豆でも味はきなこ、というものが多いのですが、
こちらのすはまは、材料もそら豆。そら豆の粉で作られているので、味もそら豆です。
噛むたびにそら豆の美味しさが口に広がります。食感はもちもち、柔らかさもちょうどよく、ついつい手が出てしまう美味しさでした。
第2位:亀末廣の「大納言」
京都・亀末廣さんの秋冬限定販売の「大納言」が2位。
秋に収穫した大納言小豆を煮たもの。手のひらサイズの竹筒に入っています。
しっとり柔らかく炊かれた大納言。その美味しさは格別です。大納言は皮も美味しいと言われていますが、まさに皮の美味しさも実感できます。
第1位: 塩瀬総本家の「本饅頭」
塩瀬さんと言えば、志ほせと焼印の入ったし薯蕷まんじゅうが有名ですね。
今回は薯蕷まんじゅうではなく「本饅頭」が第1位に輝きました。
本饅頭を一言で表現すると、餡を満喫するためにある饅頭。
饅頭という概念で食べると、その意外性に驚くかもしれません。「味」「甘さ」のいずれも、驚きの美味しさです。
ここで本饅頭を詳しく説明してしまうと、皆さまが食べた時の驚きや感動が減ってしまうので、詳細は控えておきます。
ちなみに本饅頭は別名「兜饅頭」。徳川家康が長篠の合戦(1575年)に出陣した際に、塩瀬家から献上されたもの、だそうですよ。
450年前からあった饅頭とは。よくぞ2020年まで残ってくれた、と感謝の念に堪えません。
ベスト3はどれも美味しいです。ぜひ機会があったら、食べてみてください。