【実験レポ】砂糖の種類別・つぶあんの作り比べ実験レポート

あん作りについて、

  • 「砂糖の種類で、味はどれくらい変わるの?」
  • 「どの砂糖を使うのが正解?」

というご質問を、よくいただきます。

そこで今回は、つぶあんで
砂糖の種類による違いを実際に作り比べて確認しました。

結論からお伝えすると、
味の差は意外なほど小さく、
差が出たのは“食感(しっとり感)”でした。

このページでは、
実験内容と結果を正直にまとめています。


作り比べの実験

使用した砂糖の種類

今回の実験では、以下を使用しました。

  • 上白糖
  • グラニュー糖
  • てんさい糖
  • きび砂糖

実験条件をそろえたポイント

砂糖以外の条件は、すべて同じにしました。

  • 使用した小豆:しゅまり
  • 砂糖の量:小豆と同量
  • 加えるタイミング:同じ
  • 煮詰め時間・火加減:同じ
  • 仕上げの固さ:同程度

違いが出るとしたら、砂糖の種類のみ
という条件で行っています。


作り比べた結果(結論)

上白糖のつぶあん
グラニュー糖のつぶあん
きび砂糖のつぶあん
てんさい糖のつぶあん

味の違いについて

正直なところ、
はっきりとした味の差は、ほとんど感じられませんでした。

どの砂糖も、

  • 小豆の風味を邪魔せず
  • 甘さの方向性も大きく変わらず

かすかに、きび砂糖には甘さのコクを感じ、
てんさい糖は甘さがほんの少し控えめに感じ、
グラニュー糖は甘さの余韻が少なく、
上白糖は甘さの余韻がややはっきりと残りました

あんの味も色もほぼ変わらずでした

仕上がりの食感について

一方で、
あんの“しっとり感”には、やや違いが出ました。

しっとり仕上がった砂糖

  • 上白糖
  • グラニュー糖

どちらも、

  • 水分保持がよく
  • 冷めてもパサつきにくい

仕上がりでした。


ややパサつきを感じた砂糖

  • てんさい糖
  • きび砂糖

大きな失敗ではありませんが、

  • 冷めたあとに
  • ほんのわずか、パサつく印象

を受けました。


なぜ、しっとり感に差が出たのか?

砂糖の性質による違い

砂糖は種類によって、

  • 結晶の大きさ
  • 水分の保持力
  • 精製度

が異なります。

上白糖は、
転化糖を含むため、
保湿性が高く、しっとりしやすい砂糖です。

一方、きび砂糖とてんさい糖は、

  • ミネラルを含む
  • 精製度が低い

という特徴があり、
結果として 水分が抜けやすく感じられた
と考えられます(推測)


では、どの砂糖を選べばいい?

基本のあん作りにおすすめなのは?

迷ったら、上白糖またはグラニュー糖
がおすすめです。

  • しっとり
  • 扱いやすい
  • 和菓子の生地と合わせやすい

という点で、
初心者の方にも向いています。


てんさい糖・きび砂糖を使うなら

「自然な砂糖を使いたい」
「やさしい甘さが好き」

という方は、
てんさい糖・きび砂糖を使うのがよいかと思います。

その場合は、

  • あん練りをやや早めに止める
  • 少し柔らかめに仕上げる

など、
水分を残す工夫をすると、
パサつきを抑えられます。


今回の実験から分かったこと

砂糖の種類より大切なこと

今回の作り比べで、
はっきり分かったのは、

砂糖の種類よりも、
あんの練り具合・火の止め時の方が、
仕上がりに大きく影響する

ということでした。


まとめ

  • 味の差は、想像よりも小さい
  • 違いが出たのは、しっとり感
  • 上白糖・グラニュー糖は、しっとり仕上がる
  • てんさい糖・きび砂糖は、ややパサつきやすい
  • 砂糖選びより、火加減と練り終わりのタイミングが重要

あん作りは、
「材料選び」よりも
仕上げの判断が味を決めます。

今回はつぶあんで砂糖の違いによる味の比較を行いましたが、こしあんになると話は別。
こしあんは砂糖の味がより濃く出るため、味の差が大きくなります。

以前に開催した砂糖別のこしあんの食べ比べレポをご参考に

この実験結果が、
皆さまのあん作りの参考になれば幸いです。