【イベントレポ】小豆の品種食べ比べ(2026年1月)

あん作りをしていると、
「小豆はどれを使っても同じ」
と思っていませんか?

実は、小豆にはさまざまな品種があります。
そしてその品種ごとに特徴があります。

普段は「小豆」とひとくくりにされがちですが、
じつは、お米と同じように品種によって個性があります。

品種の違いを知り、
作りたい和菓子に合わせて小豆を選べるようになると、
あん作りは、ぐっと楽しくなりますよ。

そこで今回、
北海道産の代表的な小豆
エリモショウズ・きたろまん・しゅまり
この3品種を使って、
実際にあんを作り、皆さまと食べ比べを行いました。

このページでは、
「実際に作って・食べて分かったこと」をもとに、
小豆の品種による違いを分かりやすくまとめています。

「どの小豆を選べばいいの?」
そんな疑問を持つ方の、
ひとつのヒントになれば幸いです。

今回の食べ比べについて

使用した小豆の品種

今回の食べ比べでは、次の3品種を使用しました。

  • エリモショウズ
  • きたろまん
  • しゅまり

いずれも北海道産で、和菓子づくりによく使われる小豆です。

つぶあんとこしあんの両方を食べ比べました。

左からきたろまん、エリモショウズ、しゅまり

食べ比べの条件

品種以外の条件は、すべて同じにしました。

  • 同じ製法であんを作成
  • 同じ砂糖・同じ分量
  • 同じ火加減・煮詰め具合
  • 同じタイミングで試食

「違いが出るとしたら、小豆の品種のみ」
という条件で比較しています。

ゆで小豆の食べ比べも行いました

エリモショウズの特徴(食べ比べた印象)

あんにしたときの特徴

エリモショウズの特徴は、

  • 小豆界におけるロングセラーでスーパースター(品種登録は1980年代)
  • 他の品種の元となっている
  • 流通量も多く、食べ慣れている

あんにすると、

味がはっきりとしている。濃い

つぶあんでもこしあんでも、味のバランスが良い

などのコメントをいただきました。

**「これぞ基本のあん」**と感じる味です。

エリモショウズのこしあん
エリモショウズのつぶあん

エリモショウズにおすすめの和菓子

  • どら焼き
  • 大福
  • 饅頭

など、あんが主役になる和菓子全般に向いています。


きたろまんの特徴(食べ比べた印象)

あんにしたときの特徴

きたろまんの特徴は、

  • 小豆の粒がやや大きく、豆の存在感がやや強い
  • ポリフェノール含有量が多い

あんにすると、

豆の風味が分かりやすい

つぶあんにすると、粒の存在をはっきりと感じる

などのコメントをいただきました

きたろまんの特徴「ポリフェノールの多さ」と「粒の大きさ」は、あんの仕上がりにもよく出ていました

きたろまんのこしあん
きたろまんのつぶあん

きたろまんにおすすめの和菓子

  • おはぎ
  • ぜんざい
  • あんトースト

など、
豆の風味を楽しみたい和菓子に向いています。


しゅまりの特徴(食べ比べた印象)

あんにしたときの特徴

しゅまりの特徴は

  • 名前の由来「朱色の毬のような色」にあるように、色が鮮やか
  • 色の美しさから、こしあん向きと言われている

あんにすると、

味わいや後味がすっきりしている

上品な味

などのコメントをいただきました

味の印象にある「すっきり」「上品」がしゅまりの特徴ですね。
また、しゅまりの色の美しさはこしあんで際立っていました。

しゅまりのこしあん
しゅまりのつぶあん

向いている使い方

  • 上生菓子
  • 水ようかん

など、繊細な食感や色を大切にした和菓子に向いています。


3品種を比べて分かったこと

味の差は「大きくはない」

正直なところ、
劇的な味の違いがあるわけではありません。

ただし、

  • 口当たり
  • 豆の存在感
  • 後味

といった部分に、確かな違いを感じました。


どの小豆が正解、という答えはない

今回の食べ比べで感じたのは、

どの小豆が良い・悪いではなく、
どんな和菓子を作りたいかで選ぶことが大切

ということです。


目的別・おすすめの小豆の選び方

迷ったらこれ

  • 初心者
  • 基本のあん作り

エリモショウズ


豆感・コクを楽しみたいなら

きたろまん


なめらかさ・上品さ重視なら

しゅまり


まとめ

  • 小豆の品種で、あんの印象は変わる
  • 味の差よりも、食感・風味の違いが大きい
  • 作りたい和菓子に合わせて選ぶのがおすすめ

小豆選びに正解はありません。
ですが、違いを知ることで、あん作りはもっと楽しくなりますよ。

「上手に作る」ことよりも、
和菓子をもっと味わい、楽しむことにもつながります。

あんこラボでは、こうした違いも実際に確かめながら学べる場を大切にしています。

小豆の品種を知ることが、
皆さまのあん作りの世界を広げるきっかけになれば幸いです。

実際にあんを作って、味わってみたい方へ

品種の違いは、文章で読むだけでなく、実際に作って、食べてみることで、より深く感じられます。

あんこラボ和菓子教室では、家庭でも作りやすい方法で、あん作りや和菓子作りをお伝えしています

👉 つぶあんの作り方はこちら