あん作りをしていると、
「小豆はどれを使っても同じ」
と思っていませんか?
実は、小豆にはさまざまな品種があります。
そしてその品種ごとに特徴があります。
普段は「小豆」とひとくくりにされがちですが、
じつは、お米と同じように品種によって個性があります。
品種の違いを知り、
作りたい和菓子に合わせて小豆を選べるようになると、
あん作りは、ぐっと楽しくなりますよ。
そこで今回、
北海道産の代表的な小豆
エリモショウズ・きたろまん・しゅまり
この3品種を使って、
実際にあんを作り、皆さまと食べ比べを行いました。
このページでは、
「実際に作って・食べて分かったこと」をもとに、
小豆の品種による違いを分かりやすくまとめています。
「どの小豆を選べばいいの?」
そんな疑問を持つ方の、
ひとつのヒントになれば幸いです。
今回の食べ比べについて
使用した小豆の品種
今回の食べ比べでは、次の3品種を使用しました。
- エリモショウズ
- きたろまん
- しゅまり
いずれも北海道産で、和菓子づくりによく使われる小豆です。
つぶあんとこしあんの両方を食べ比べました。

食べ比べの条件
品種以外の条件は、すべて同じにしました。
- 同じ製法であんを作成
- 同じ砂糖・同じ分量
- 同じ火加減・煮詰め具合
- 同じタイミングで試食
「違いが出るとしたら、小豆の品種のみ」
という条件で比較しています。

エリモショウズの特徴(食べ比べた印象)
あんにしたときの特徴
エリモショウズの特徴は、
- 小豆界におけるロングセラーでスーパースター(品種登録は1980年代)
- 他の品種の元となっている
- 流通量も多く、食べ慣れている
あんにすると、
味がはっきりとしている。濃い
つぶあんでもこしあんでも、味のバランスが良い
などのコメントをいただきました。
**「これぞ基本のあん」**と感じる味です。


エリモショウズにおすすめの和菓子
- どら焼き
- 大福
- 饅頭
など、あんが主役になる和菓子全般に向いています。
きたろまんの特徴(食べ比べた印象)
あんにしたときの特徴
きたろまんの特徴は、
- 小豆の粒がやや大きく、豆の存在感がやや強い
- ポリフェノール含有量が多い
あんにすると、
豆の風味が分かりやすい
つぶあんにすると、粒の存在をはっきりと感じる
などのコメントをいただきました
きたろまんの特徴「ポリフェノールの多さ」と「粒の大きさ」は、あんの仕上がりにもよく出ていました


きたろまんにおすすめの和菓子
- おはぎ
- ぜんざい
- あんトースト
など、
豆の風味を楽しみたい和菓子に向いています。
しゅまりの特徴(食べ比べた印象)
あんにしたときの特徴
しゅまりの特徴は
- 名前の由来「朱色の毬のような色」にあるように、色が鮮やか
- 色の美しさから、こしあん向きと言われている
あんにすると、
味わいや後味がすっきりしている
上品な味
などのコメントをいただきました
味の印象にある「すっきり」「上品」がしゅまりの特徴ですね。
また、しゅまりの色の美しさはこしあんで際立っていました。


向いている使い方
- 上生菓子
- 水ようかん
など、繊細な食感や色を大切にした和菓子に向いています。
3品種を比べて分かったこと
味の差は「大きくはない」
正直なところ、
劇的な味の違いがあるわけではありません。
ただし、
- 口当たり
- 豆の存在感
- 後味
といった部分に、確かな違いを感じました。
どの小豆が正解、という答えはない
今回の食べ比べで感じたのは、
どの小豆が良い・悪いではなく、
どんな和菓子を作りたいかで選ぶことが大切
ということです。
目的別・おすすめの小豆の選び方
迷ったらこれ
- 初心者
- 基本のあん作り
→ エリモショウズ
豆感・コクを楽しみたいなら
→ きたろまん
なめらかさ・上品さ重視なら
→ しゅまり
まとめ
- 小豆の品種で、あんの印象は変わる
- 味の差よりも、食感・風味の違いが大きい
- 作りたい和菓子に合わせて選ぶのがおすすめ
小豆選びに正解はありません。
ですが、違いを知ることで、あん作りはもっと楽しくなりますよ。
「上手に作る」ことよりも、
和菓子をもっと味わい、楽しむことにもつながります。
あんこラボでは、こうした違いも実際に確かめながら学べる場を大切にしています。
小豆の品種を知ることが、
皆さまのあん作りの世界を広げるきっかけになれば幸いです。
実際にあんを作って、味わってみたい方へ
品種の違いは、文章で読むだけでなく、実際に作って、食べてみることで、より深く感じられます。
あんこラボ和菓子教室では、家庭でも作りやすい方法で、あん作りや和菓子作りをお伝えしています
👉 つぶあんの作り方はこちら


