6月16日は、和菓子の日です。
和菓子の日とは、全国和菓子協会が制定した記念日。
和菓子屋さんでは限定販売を行なったり、イベントを開催するなど、和菓子業界全体で和菓子の日を盛り上げていますね。
そもそも和菓子の日は、昔々の嘉祥(かじょう)の儀に由来しています。
ネットで嘉祥(かじょう)の儀を検索すると、詳しい説明が載っていますので、詳細はぜひそちらをご覧いただければと思います。
ここでは簡単に。
要は、
『お菓子を贈り、相手をねぎらい、日本の至るところでお菓子が食べられた日』
です。
特に盛んだったのが江戸時代で、
幕府も、朝廷も、商人や庶民の間でも、また江戸から地方まで、至るところでお菓子を食べていたそうです。甘いものに限らず、うどんや素麺を食べる地域もあったとか。
こんなに全国規模でお菓子を一斉に食べるというのも、驚きの行事ですね。
江戸幕府では、家臣をねぎらうため、将軍から大名や旗本へ直々にお菓子が贈られ、その数はなんと20,000個を超えていたとか。
さらにその大名から、家来や、小姓、商人へと、お菓子が分け与えられたそうです。
ちなみに、将軍から配られていた和菓子は次の8種類
・まんじゅう
・羊羹
・鶉焼(塩あん入りの卵型のもち菓子)
・阿古屋
・金飩
・寄水(よりみず)
・麩
・熨斗(のし)
残念ながら、嘉祥の儀は明治に廃れてしまいました。
でも、1年に1回お菓子を贈り、健康や幸運を願うとは何と素敵なことか。
今年も間もなく和菓子の日。昔の嘉祥にちなんで、大切な人にお菓子を贈ってみてはいかがでしょうか。