【道具】和菓子作りを始める人のための揃えておきたい基本の道具ガイド

和菓子作りは、特別な道具が多いイメージがありますが、実は最低限の調理器具から始めることができます。ここでは、初めて和菓子を作る方がまず揃えておけば安心な和菓子道具をご紹介します。

和菓子づくり歴の長い方でも、愛用しているのは案外シンプルな道具。
ご自宅で気軽に本格和菓子を楽しんでください。

1. 基本の調理器具(和菓子作り全般に必須)

ボウル(中・小)

和菓子は「混ぜる」「こねる」作業が多いので、1個と言わず2~3個あると便利。材質は電子レンジ使用可の「ポリプロピレン」や「ポリカーボネート」製がおすすめです

サイズ違いがあるとさらに便利。中サイズ(幅20cm前後)は作業用に、小サイズ(幅15cm)は材料の計量用に使えます。

幅20cmサイズのボウル(ニトリで購入しました)
幅15cmのポリカボーネート製ボウル

【おすすめ商品】

ポリカーボネート クックボール 15cm 0.7L

ポリカーボネート クックボール 21cm

キッチンスケール

和菓子も「グラム単位の世界」です。デジタルスケールを必ず用意しましょう。最小単位は0.1g~、最大は3kgまで計量できるタイプがおすすめです

タニタのスケール(0.1g~3kg計量可)を使用しています

【おすすめ商品】

タニタ スケール はかり 自社製【0.1g単位3kgまで/起動が早くピタッと正確に計れる】

● ゴムベラ

あんを練る、生地を混ぜるなどに万能です

おすすめはヘラと柄が一体となったタイガークラウンのシリコンゴムベラ ウィズ(大)。耐熱温度は約200℃。持ちやすく、ヘラのしなりもよく、とても使いやすいです!

教室でも最も使用頻度の高い道具です

【おすすめ商品】

タイガークラウンのシリコンゴムベラ ウィズ(大)

ホイッパー(泡立て器)

生地を混ぜたり、泡立てに使います

おすすめは頑丈で壊れにくいシルバー泡立 ステンレス ナイロン樹脂。洋菓子の方にも人気のホイッパーです

【おすすめ商品】

シルバー泡立 ステンレス ナイロン樹脂

ザルまたはふるい

ゆでこぼす、粉をふるう際などに使います

サイズは18cm~21cm幅の足の無いシングルタイプがおすすめ。

そのほか、100均にある小型のふるいがあると便利です

22cmのシングルタイプのザル
粉ふるいは100均の小さめのザルを使っています

● タイマー

スマホのタイマーなどでも代用可能ですが、あると便利。

数字の大きい方が見やすいので、タニタのでか見えタイマーがおすすめです

【おすすめ商品】

タニタ でか見えタイマー

バット/トレイ

粉をまぶしたり、出来上がった和菓子を置く際など、バットがあると便利。

お皿などで代用もできますが、バットの方が使い勝手がよく、菓子作りがスムーズに進みます。

100均で購入できますので、3~4枚揃えておくと便利です

求肥を作っているところ
わらび餅を作っているところ

クッキングシート

蒸しもの・オーブンの焼きもの・型取りなど、多用途です


2. 加熱道具(蒸しもの・練りもの用)

蒸し器

和菓子は「蒸す」工程が多いので、蒸し器があるとレパートリーが広がります。

中華せいろでもOKですが、これから購入される方はステンレス製の蒸し器(桃印の角型タイプ)がおすすめです

サイズは24cmか、数多く作る方は27cmがおすすめです(教室では両方使用しています)

24cmサイズは饅頭を6~9個ほど蒸せます
27cmサイズは饅頭を16個ほど蒸せます
24cmサイズは玉子豆腐器(小)が2個入ります
27cmサイズは玉子豆腐器(小)が5個入ります

【おすすめ商品】

神子島製作所 桃印 角型蒸器 24cm2段

神子島製作所 桃印 角型蒸器 27cm2段

店舗で使用し、大量に蒸す場合は3段が必要になるかも

鍋(18〜20cm)

あんを練る、もちを練る、ゆでる、煮るなど幅広く使用します

底が丸くアルミ製の「ぼうず鍋」があると、あん練りが一気に上達しますよ。あん作りを極めたい方は、ぜひぼうず鍋を!

ぼうず鍋のサイズはいろいろありますが、使い勝手が良いのは18cmと21cmです

  • もち練り、ゆでる、煮る→幅18cmタイプがおすすめ
  • あん練り → 量によって18または21cmサイズがおすすめ
    ※1回に作る量が小豆200g以内なら、18cmがおすすめ
    ※1回に作る量が小豆200g以上なら、幅21cmがおすすめ。もっと作る方は24cmがおすすめです
もち練りにぼうず鍋18cmを使用
あん練りには18cmと21cmを両方使用しています

【おすすめ商品】

アカオアルミ DON打出片手ボーズ鍋(18cm)

アカオアルミ DON打出片手ボーズ鍋(21cm)

※ご注意
・ぼうず鍋はIHでは使用できません

・鍋の取っ手は未装着です。お店で購入する場合は依頼すると装着していただけますが、ネット購入の場合は購入時に装着可能かをご確認ください。なお、自分でも取付可能です

ぼうず鍋の良さを下記でも”熱く”紹介しています!

あわせて読みたい
和菓子作りにおすすめな「ぼうず鍋」 和菓子作りに欠かせない「あん作り」や「もち練り」。 しかし、「あんを練ると焦げてしまう…」「求肥の仕上がりが柔らかすぎる…」といった悩みを抱えている方も多いので...

3. 和菓子ならではの道具(必要に応じて)

裏漉し器

裏漉し器は和菓子の美しさを左右する重要アイテム。また、滑らかな舌触りが好まれるので、何かと漉す作業が多いです。例えば栗やいもを漉す、黄身あん用の卵黄を漉すなど

メッシュ(網目の細かさ)は20または30メッシュがおすすめです

栗をメッシュ20の裏漉し器で漉しています

なお、こしあん作りに必要な裏漉し器はメッシュ65~の細かいタイプになります

あわせて読みたい
こしあん作りにあると便利な道具6つ 道具が無くてもこしあんは出来ますが、あった方が断然作りやすい! こしあんを作るなら、ぜひ持っておきたい道具をご紹介します。 こしあん作りを敬遠されていた方、こ...

玉子豆腐器(12×7.5cm)

ようかん、水羊羹など “型で固める和菓子” や、蒸しようかん、浮島など “蒸す和菓子” に欠かせません

サイズは小(12×7.5cm)がおすすめです

水ようかん
栗蒸しようかん

【おすすめ商品】

クインローズ 18-8 家庭用 玉子豆腐器 (小)

●木ベラ

もちを練る、栗や芋の裏漉しに使います

木べらの形は種々ありますが、宮島(しゃもじ型)がおすすめ。

家庭用の一般的なスパチュラやターナーではやや練りづらいです

●ハケ

もち作りに欠かせないのが、ハケ。粉を払い落す際に使います

柔らかい毛質の山羊毛のハケがおすすめです(毛色は黒がおすすめです。毛が抜けた際に見つけやすいです)


和菓子道具は「全部揃えなくてOK」です

ボウル、ゴムベラ、鍋(または蒸し器)、キッチンスケールの4点があればスタートできます。

そこから徐々に必要に応じて買い足すのがおすすめです