2月になりました。今年は暖冬。3月のような陽気の日もありますが、本格的な春が待ち遠しい今日この頃です。
3月のメニューを下記リンク先にアップしております。3月は春の和菓子作りのレッスン等をご用意しました。皆さまのお越しをぜひお待ちしております。
各お菓子についての補足説明です。
うぐいす餅
春を代表する和菓子の一つ。もちの両端をつまみ、形をうぐいすにします。青大豆のきなこ「うぐいすきなこ」をまぶすのも特徴。
うぐいすは昔から「春告鳥」とも呼ばれ、初声(ホーホケキョですね)が愛でられてきました。うぐいすは梅の蜜を吸いにくるので「梅に鶯」は定番のモチーフ。
どこの和菓子屋さんもうぐいす餅を作りますので、購入しやすい和菓子の一つですね。とは言え、手作りもとても美味しいので、ぜひ手作りを。
3月になったら、うぐいす餅をいただきながら、うぐいすの鳴き声を聞きたいものですね。
すはま
きな粉に砂糖、水飴(あるいは求肥)を加えてつくるお菓子。そら豆やわらびの形をしたものは、馴染みあるのではないでしょうか。
本来すはまとは「浜辺の入り組んだところ」を指し、文様や家紋などにも用いられてきました。
和菓子のすはまの本場は京都。有名なところでは、老舗の植村義次さんがありましたが、数年前に閉店。現在は芳野さんという方が、レシピを受け継いで、カフェ「すはま屋」で出されているそうです。
私は、京都・大極殿本舗さんのすはま「まめまめ」が好きです。そら豆の粉に水あめなどを加えて作られたもの。形だけでなく、味もそら豆。そら豆好きはたまらない一品です。
レッスンでは、うぐいすきなこに求肥を加えて、もちもちのすはまを作ります。
本わらび饅頭
うぐいす餅同様に、こちらも春の定番の和菓子です。わらび餅というと、一年中販売されているイメージですが、本来は山菜の季節、春の和菓子です。
今回のレッスンでは本わらび粉で作ります。本わらび粉は貴重なもので、粉を作るのに大変な手間がかかります。生産量も少ないのですね。
中山圭子さんの本によると、江戸時代のわらび餅も本わらび100%ではなかったそうです。
ちなみにわらび餅の別名は「岡太夫(おかだゆう)」。900年頃の醍醐天皇が好んで食べており、太夫の名前を与えたことにちなんでいるそうです。わらび餅の歴史は1000年以上あるのですね…
桃カステラ
長崎の郷土菓子です。3月3日の桃の節句には、長崎ではこの桃カステラが食べられているそう。ぜひ食べたい!と思ったのですが、なかなか入手できないので、それならば手作りしよう!とレッスンをご用意しました。
桃は雛祭りには欠かせませんが、昔から不老長寿の実として好まれてきました。もともとの起源は中国。まさに桃源郷です。縁起のよいものとして、重宝されてきました。
桃を用いたお菓子もいろいろとあります。西王母(仙壽)は春の生菓子として有名ですね。桃饅頭もそう。どれも桃の形をモチーフにしています。