【レシピ】赤飯の作り方

最もよくご質問いただく、赤飯の作り方をまとめました。
蒸し器で蒸す赤飯は美味しいですよ~ぜひご参考に


もち米を蒸し器で蒸して作る赤飯は、
ふっくらとして、粒立ちがよく、
もち米本来の美味しさを味わえる仕上がりになります。

最近は炊飯器で作る赤飯が一般的ですが、
蒸し器を使う方法には、蒸し器ならではの良さがあります。

ここでは、
蒸し器で作る赤飯の基本と、
美味しく仕上げるためのポイントを詳しくご紹介します。


蒸し器で赤飯を作る理由

もち米は、うるち米に比べて 粘りが強い という特徴があります。

そのため、炊飯すると

  • 対流が起こりにくい
  • 水分が均一に回りにくい
  • 鍋底や内釜が焦げやすい

といった問題が起こりやすくなります。

一方、蒸し器で蒸すと、

  • 水蒸気で均一に火が入る
  • 粒がつぶれにくい
  • べたつかず、粒立ちがよい

という、赤飯に理想的な状態に仕上がります。


蒸し器で作る赤飯のポイント

◎ 振り水(ふりみず)を行う

もち米は、
蒸気だけでは吸水が不十分です。

途中で 振り水(水を振りかける) を行い、
米にしっかり水分を吸わせながら蒸し上げます。

この工程を行うことで、

  • 中までふっくら
  • 硬さのない赤飯

に仕上がります。

※ 意外と知られていない、大切なポイントです。


材料(2人分/出来上がり約300g)

  • もち米:150g(1合)
  • ささげ:15g(もち米の10%)
  • ささげのゆで汁:約50g

ささげと小豆について

ささげと小豆の違いは 皮の固さです。

  • 小豆:ゆでると腹割れしやすい
  • ささげ:ゆでても腹割れしにくい

そのため、
お祝いの席の赤飯には、
縁起を担いで ささげ が使われることが多いです。

ただし、
小豆の方がホクホクとして美味しい、
と感じる方も多いので、
お好みで選んでください。

※小豆を使う場合は
ささげの分量をそのまま小豆に置き換えてください


道具

  • 蒸し器
  • ボウル
  • ザル
  • さらし布 または クッキングシート

作り方

調理時間:約90分(米の浸水時間を除く)

① もち米を研ぎ、浸水させる(2~3時間)

  1. もち米を優しく洗います
     ※もち米は割れやすいので、力を入れすぎないようにします
  2. ボウルに米とかぶる量の水を入れ、2~3時間浸水させます

② ささげをゆでる(30〜40分)

  1. ささげを洗い、鍋にたっぷりの水とともに入れます
  2. 中火にかけ、沸騰したらやや火を弱めます
  3. 30〜40分ほどゆでます
     ※途中で水または湯を足し、豆が湯から出ないようにします
  4. ささげが少し柔らかくなったら火を止めます
  5. 豆とゆで汁を分け、ゆで汁を50ccほど取っておきます
あんこラボ

ささげのゆで汁でもち米を赤く色づけます


③ もち米をささげのゆで汁に浸す(5分)

  1. 浸水したもち米をザルにあけ、5分ほど水切りします
  2. ボウルにもち米を入れ、ゆで汁50ccのうち 2/3量 を加え、5分ほど置きます
    ※ 米にうっすら色を付けるための工程です
  3. 再びザルにあけ、水気を切ります

④ 蒸す(1回目/20分)

  1. 蒸し器に湯を沸かします
  2. 蒸し器にさらし布またはクッキングシートを敷きます
  3. もち米を広げ、強火で20分蒸します

⑤ 振り水・ささげを加える

  1. 蒸し上がったもち米をボウルまたはバットに移します
  2. 残りのゆで汁を 全体に振り入れ、5分ほど置きます
     ※これが「振り水」です
  3. ささげをもち米の上にのせます
あんこラボ

ボウルやバットに移すのが面倒な場合は、蒸し器の中で振り水をかけることも出来ます


⑥ 蒸す(2回目/10分)

  1. 再び蒸し器に入れ、強火で10分蒸します
  2. 蒸し上がったらボウルに移し、
     もち米とささげをやさしく混ぜ合わせます

保存方法・賞味期限

  • 保存方法:常温保存
  • 賞味期限:当日中

※ 冷凍保存も可能です
 食べる際は、蒸し直すか、
 電子レンジで温めてお召し上がりください。


まとめ

蒸し器で作る赤飯は、

  • もち米の粒立ちがよい
  • べたつかず、ふっくら仕上がる
  • 振り水で中までしっかり吸水できる

という、
赤飯本来の美味しさを引き出す作り方です。

少し手間はかかりますが、
その分、仕上がりの違いをはっきり感じられます。

ぜひ一度、
蒸し器で作る赤飯を試してみてくださいね。